なぜ私たちは物語を語り読むのか、なぜフィクションを作り聞くのか。
これを理論的に考えるのは人間を考えることであり、とても大切な学問です。
本専門分野では、イギリス、アメリカを中心とした英語文学のテクストを綿密かつ正確に読むことを基本方針としています。研究対象とする作家、テーマ、時代、ジャンルは問いません。したがって、院生は、自分の文学的関心にもとづいて自由に研究テーマを選ぶことができます。
文学テクストを読む力を鍛えることと並んで、研究方法論の検討も欠かせません。近年、批評理論の著しい進展、キャノンの見直しが見られる状況にあって、院生たちは自分の文学的関心の理論的位置づけ、自分にあった研究方法の探究が求められています。
英米文学専門分野では、この要求に応えられるように講義・セミナー等に配慮がなされています。院生の全員が参加しておこなわれる「談話会」は、教員・学生の隔壁を越えた自由な意見交換を目指しており、学会発表の実地訓練をおこなっています。
2017年度在籍学生数
学部2~4年生: 39名
博士前期課程: 5名
博士後期課程: 3名